――見られ・選ばれ・生きてゆく?"イケメン"から見える現代社会
2014年も舞台に映画に出演を重ねた。
前号に続き、俳優・富田翔さんのインタビュー。人生に二度の転機があったという富田さん。二度目は26歳、事務所を辞めるとき。では、22歳のときの一度目の転機とは?
―― 一度目の転機というのは、何があったんですか?
富田 ヒーローものの仕事が終わって別の作品に出るって時に、病気で1カ月入院して降板したんです。入院中にいろんなことを考えて、それまでは人づきあいもあんまりだったけど、そんなこと言ってられないな、世界を広げないとって思いましたね。その気持ちが強くて焦って歯車が噛み合わない感じもあったりしたけど、純粋に外の世界に出て力をつけたいと思って事務所を出るという選択にもつながりました。
――実際の外の世界はどうでしたか?