――現在、最もフリーキーなライブを繰り広げる東京のバンドといえば、NATURE DANGER GANGだ。観客も飲み込むそのカオスの渦は、どのように生成されるのか?
(細倉真弓/写真)
今、東京のライブハウス界隈でカオスな盛り上がりを見せるバンド・NATURE DANGER GANG。その音楽性を言うならジューク、ゲットーベース、ハードコア、ヒップホップ……など専門的に括れなくもないが、ともかく観客を巻き込んだライブの熱狂は新たな都会の奇祭のようですらある。取材当日も渋谷のレコードショップでインストアライブがあったのだが、通常営業中の店内にもかかわらず、フロアはぐちゃぐちゃのモッシュ状態。派手な衣裳に身を包んだメンバーたちが棚によじのぼったり、観客にリフトされたりしながら、思い思いのパフォーマンスに耽っていた。中には半裸状態の者も。
「ライブ中はいつも、どこからが客でどこからがメンバーかわからなくなるんですよ(笑)」(関)
「自分らでも何が起きてるか把握できてないッスからね」(太郎)
「ステージ以外でものぼれるスペースがあったらのぼっちゃうしね」(CHACCA)
「あとでSNSで流れてくる写真を見て、『私、こんな感じだったんだ!』って気づくことが多いです(笑)」(MMEEGG!!)