サイゾーpremium  > 連載  > 過激なコラムニスト発掘!CYZO COLUMN CURATION  > 【文月悠光】「光と花に彩られた最後のステージ」
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【詩人】文月悠光のアイドルで現代詩【5】

「光と花に彩られた最後のステージ」

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――若手女流詩人が読み解くアイドルたちのコトバ

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おつかれさまでした!(写真は、57thシングル『TIKI BUN/シャバダバ ドゥ~/見返り美人』より)

モーニング娘。になるために生まれてきた ――道重さゆみ(モーニング娘。14)

 4329日、実に12年間をモーニング娘に捧げてきた彼女。バラエティ番組での毒舌キャラが知られる一方、リーダーとして、モーニング娘。二度目の全盛期の火付け役となった。ファンの間では神格化された存在だ。そんな彼女が、11月26日のコンサートを最後に、モーニング娘。を卒業した。

 卒業の日、客席では、ピンク色のサイリウムの光と、「さゆみ」コールが止むことはなかった。それは彼女のまとった、花畑のようなドレスや、赤い振袖と相まって、美しい光景を成していた。光を一身に浴びる彼女も、女性の人生の節目を一度に迎えたような、覚悟と幸福感にあふれていた。

 先輩から後輩へ。その立ち姿を、残された9人のメンバーも、しっかりと目に焼きつけたに違いない。

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