――カワイイアイドルが飽和したとき、ポッと現れる異彩を放つ美女。彼女もそんな存在だろう。美しすぎる◯◯という枠に、とどまらない魅力とは?
(写真/河西 遼)
ミスiD2015のグランプリを勝ち取った水野しずに「これからの目標」を聞くと、突然頭を抱えて悩みだし、「このままじゃダメなんですか?なにかを目指すために我慢しなきゃいけないんですか?」と強い口調で答えが返ってきて、非常に気まずい空気になった。
年々盛り上がりを増す講談社主催のアイドルコンテスト「ミスiD」。今年は過去最高となる約4000名の応募となったが、その頂点に水野しずは輝いた。審査期間中からその存在感は周囲を圧倒、いや畏怖の対象でさえあったように思う。ほかのアイドルが水着や制服で参加する中、ひとりお遍路巡りの格好でPR動画は4万回以上再生され、グランプリ発表翌日に行われたミスiDの授賞式では、胸元を露わにしたクレオパトラの扮装で、コントを披露。場内は異様な空気に包み込まれた。