(写真/蓮井元彦(W))
コインランドリーにたたずむ謎の美少女、といった風情で巻頭グラビアを飾ってくれたのは、あの園子温監督の最新作『TOKYO TRIBE』でヒロインに抜擢された女優の清野菜名さん。自身のキャリアは雑誌「ピチレモン」の専属モデルからスタートしていますから、撮影はお手のものですか?
「ファッション誌みたいな現場は久しぶりだったので、懐しい気持ちになったと同時に、ポージングが上手くできなくて恥ずかしかったです」
(写真/蓮井元彦(W))
ピチモは高2で卒業という掟があるそうですが、その後女優の道を選んだのは?
「身長的にモデルは無理。次にどうしようと考えた時に、演技をやってみたいなと。で、自分の特技のアクションが生かせる女優を目指そうと考えたんです」
『TOKYO TRIBE』でも、スタントなしで派手なアクションを披露してましたものね。
「『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチに憧れて、真似してアクロバットを練習してたら意外とできちゃうことに気づいたんです。ピチモを卒業した年には、1年間アクションの勉強もしました」
(写真/蓮井元彦(W))
では、今回の映画はアクション女優としての大きな一歩ですね。
「はい。これまで何本かドラマや映画に出させていただいたんですが、演技に自信がなくて、出来上がったものを観るのも恥ずかしいくらいだったんです。もちろん『TOKYO TRIBE』でも監督が要求するレベルのアクションがやりきれずに悔しい思いもしましたけど、それでも自分の限界を超えてやりきったので、代表作といえる作品になりました」
(写真/蓮井元彦(W))
劇中では初めて脱ぐなど、文字通り体も張ってます。
「あのシーンは緊張してたんですけど、いざ撮影に入ってしまえば集中していて結構平気でしたね」
発言に登場する「恥ずかしい」「引き下がれない」といった言葉から、清野さんの性格がうかがえます。
「はい、もうとにかく負けず嫌いで、演技でもアクションでも、できないところを見られたくないんです」