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ライター・高橋ダイスケの青春のプロレス読闘記【6】

「マッチョ・ドラゴンとラジャ・ライオンだけはガチ」

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――本で蘇る、僕たちの青春だったあのプロレスラー・格闘家回顧録。

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『流血の魔術 最強の演技』(講談社)。

 [絶版になってしまった本がどうしてもほしくなり、方々探したものの見つからず、『1万円払ってでも手に入れる!』と覚悟を決めた矢先、ブックオフの100円コーナーで発見して、ちょっと複雑な気持ちになった」のが、今回紹介する『流血の魔術 最強の演技』(講談社)である。

 この本は、25年間新日本プロレスでレフェリーを務めたミスター高橋による暴露本だ。本書では、これまで氏がかかわった「猪木舌出し失神事件」「シンの伊勢丹前襲撃事件」「藤原テロリスト事件」「噛ませ犬発言」「流血の仕組み」などの裏側を明かし、それらが演出=ブックだったことを発表。陰りを見せ始めた業界に転換を促すべく、日本のプロレスもアメリカのWWF(当時)のようにエンターテインメントであることを公表して、その路線でいくべきだと説いた。この本は発売された当時(2001年)、一部を除くプロレス関係者から徹底的に黙殺されていて、かく言う僕も「なんてことを書くんだ! 馬鹿野郎!」と憤慨し、不読不買を決め込み、新日本プロレスへの忠義を貫いたものだ。

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