――AVメーカーMAXINGさんイチオシのAV女優さんに時事問題を振ってみる当連載。今月のゲストは、新人の桃瀬れもんちゃん。実は彼女、AV女優業のかたわら某大学付属病院で働きながら看護師を目指して勉強中なのだとか。というわけで今回は、日本の医療について聞いちゃいます。
【今月の提言】
「おちんちんは押し付けOK☆だけど、医療費は押し付けないで!」【今月のトピック】
医療問題
高齢化に伴い増え続ける医療費や慢性的な医師不足など、さまざまな問題を抱える日本の医療。特に医療費の増大による財政圧迫は深刻で、11年に38兆円を突破した国民医療費は、25年には60兆円に達する見込みだ。今後、それをどのように負担していくかが大きな課題となっている。
──いきなりだけど、現場の肌感覚で医療問題を感じることはある?
桃瀬れもん(以下、桃) 人手が足りてないですね。スタッフが少ないと、診察の準備が整わなかったり、ナースコールにすぐ対応できなかったりして。そういうのが積み重なって、じわじわ現場が疲弊してる感じはあります。
──08年から、フィリピンとインドネシアから看護師候補を受け入れてるじゃないですか(14年以降はベトナムからも)。つまり、日本に留学して3年以内に国家試験に合格できたら、看護師として日本で働けるっていう制度だけど、そういうのはどう思います?
桃 外国人看護師っていうのはライバルなのかもしれないけど、ほんとに人手不足なので、優秀な人材はどんどん受け入れたほうがいいと思います。でも、合格率が10%くらいしかないんですよね?
──さすがお詳しい。しかも、せっかく難関を突破したのに、合格者の2割が帰国してるっていう。
桃 そういう人たちが日本に定着できる環境づくりも進めてほしいですね。
──れもんちゃんは、どうして医療系の職に就きたいと?
桃 人を助ける仕事がしたいっていう、ごく単純な動機です。あと、もともとわたしはおじいちゃん子で、小さい頃から一緒に遊んだり買い物に行ったりしてたんですね。でも、そのおじいちゃんが数年前から入院してて、そういうのも見てきてるから、将来的には老人介護の道に進みたいです。
──介護!? 激務なのに低待遇っていう、若い人は嫌がりそうな職場だと思うけど。
桃 いまの職場でもお年寄りと接する機会はたくさんあるんですけど、それがすごく楽しいんですよ。わたしの知らない、いろんなことを話してくれて。だからもっとお役に立てるよう、いずれは専門学校に通って、看護師の資格を取ります。いまはそのお金を貯めてるところです。