サイゾーpremium  > 連載  > 丸屋九兵衛の音樂時事備忘「ファンキー・ホモ・サピエンス」  > 【連載】丸屋九兵衛の「ファンキー・ホモ・サピエンス」
連載
丸屋九兵衛の音楽時事備忘録「ファンキー・ホモ・サピエンス」【11】

死せるポップ王の帰還! マイケル・ジャクソンとソニーの愛憎40年

+お気に入りに追加

人類のナゾは音楽で見えてくる! ブラックミュージック専門サイト「bmr」編集長・丸屋九兵衛が”地・血・痴”でこの世を解きほぐす。

『Xscape』マイケル・ジャクソン

1406_FHS_01.jpg

(発売元:SMJ)
LA・リードとティンバランドが総指揮を執った全8曲。『Invincible』前後の録音を中心に選んだマイケルのボーカルに、ロドニー・ジャーキンスやスターゲイトによる新規ビートをあしらった作りは、結構アグレッシブで、ぬるい前作とは段違い。「Heal the World」を聴いて涙しちゃうMJ信奉者よりも、むしろR&Bファン向きだ。


「ビルボード」誌で記者を務めた大物黒人音楽評論家のネルソン・ジョージが指摘した、ヒップホップ世代の病理は……「ビジネスマインドの際限なき肥大化」だったろうか。要するに、ラッパーが自らの音楽キャリアに集中するのではなく、映画出演やらアパレル・ブランドの設立やらレストラン経営やら、むやみに多角展開(して、たいていは失敗)する現象のことである。

 そんな「ラッパーがやりがちなビジネス展開」リストの中には、「自己レーベルの設立」もある。悲しいかな、そうしたレーベルの寿命は、得てしてアーティスト生命より短い。でも、かつての黒人音楽界には、レコード会社を代表する看板アーティストがいた。モータウンにはスティーヴィー・ワンダーが。スタックスにはアイザック・ヘイズが。アイランドならボブ・マーリーが。

 そして、それらインディ・レーベルではなく、エピック/CBS/ソニー・ミュージック系という超メジャーを代表するアーティストは、今でもきっと、我らがキング・オブ・ポップなのだろう。彼とレーベルの40年史が、愛と 憎しみが 相半ばするものだったとしても。そこで今回は、やはりソニーからリリースとなった彼の「新作」――つまりマイケル・ジャクソン『Xscape』に至るアレコレについて書いてみる。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ