サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > コメディ洋画日本公開を求める署名活動は【出来レース】!?

――アメリカの大人向けコメディ映画は、ヒットの算段が難しいために洋画の買い付けの中でも敬遠されることがあるという。そんな状況は映画ファンにとっては憂うべきことだが、まさかその中に配給との出来レースが含まれているとしたら──?

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最初の成功事例になった『ホット・ファズ』の影響力は大きいといえる。

「アイドル女優がヤリマンになりきる! 抱腹"卒倒"なアメリカン・コメディ」で取り上げてきたアメリカン・コメディの中には、日本の劇場では未公開のDVDスルーのみの作品が含まれている。長谷川氏や山崎氏が紹介するような楽しみ方をしようにも、大きなスクリーンで観ることはできなかったわけだ。

 近年日本の映画市場は「邦高洋低」と言われている。1990年代から00年代中盤までは毎年の興行収入の洋邦シェアはそれぞれ7:3~6:4程度で洋画が優位に立ち続けてきたが、テレビ局の介入などのテコ入れもあり、06年に逆転。翌07年にはまた洋画がシェアを増したが、08年以降はずっと邦画が5~6割を占めている。こうした状況にあって「若者の洋画離れ」などと言われ、各配給会社は洋画の買い付けに消極的になっている──というのはここ数年来報じられてきたことだ。

 そうした中で08年、国内公開された『ホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン!』という映画があった。これはイギリスのアクションコメディ映画で、07年に本国では公開されていた。しかし出演者やスタッフのネームバリューが日本国内ではほとんどないことや、「コメディ映画は受けが悪い」という定説もあり、国内で名乗りを挙げた配給会社は無し。そうした状況を踏まえ、映画評論家の町山智浩氏や映画ライター諸氏などが中心になり、ネット上で公開を求める署名活動を展開した結果、ギャガ・コミュニケーションズが配給を決定した。同作はこうした経緯も含めて話題になり、結果1億円という興収を達成。公開をためらっていた段階から考えれば上々の数字だろう。

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