サイゾーpremium  > 特集  > エンタメ  > 【宇崎竜童に小田和正】ビッグな人の妙な映画

――やはり映画監督は男の夢。秋元氏以外にも、この世界に魅せられた畑違いの人々はたくさんいる。ミュージシャンや小説家たちの追いかけた夢のあとさきを紹介してみたい。

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『ACACIA-アカシア-』(竹書房)

 映画製作者として修業を積んだわけではない人たちの、監督業への挑戦は後を絶たない。近々公開の『サンブンノイチ』は芸人・品川ヒロシの監督3作目だし、“世界のキタノ”だってもともとは芸人だ。ただし彼らのように評価を受けるケースはごく稀。「え、あのひと映画撮ってたの?」と言われるくらいほぼ話題にならないか、あるいは悪い意味で──出来のイマイチさが話題になるかがほとんどだ。ここでは、そうして映画史の彼方に消えそうな、4人の異業種監督の映画を紹介していこう。

 比較的よく知られているところからいくと、米米CLUBのカールスモーキー石井こと石井竜也が挙がる。彼の初めての作品が94年公開の『河童』だ。両親と共に宇宙船で地球にやってきた河童のTENと少年の友情を、CGを多用して表現したハートフルストーリー。河童が宇宙からやってくる設定の斬新さと、宇宙的なものにこだわる姿勢に、米米CLUBと相通じるものが感じ取れる。しかし興行収入は伸び悩み、結果石井は10億円の負債を抱えることに。

 石井とは対極的なタイプの音楽家である小田和正も、映画に手を出して失敗した男のひとり。少年時代から映画と映画音楽に憧れてきた彼は、92年公開作『いつか、どこかで』で夢を叶える。91年「ラブ・ストーリーは突然に」の大ヒットで稼いだ資金を投じたであろう同作は大コケ。時任三郎らを起用したヒューマンドラマは、小田ファンでもあまり覚えていないことだろう。

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