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第1特集
名バイプレイヤーに聞く"ヤバい映画"【4】

【江口のりこ】素人使いの残酷作と蛭子能収・園子温のブっ飛び制作現場

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――若手女優の中で、名バイプレーヤーと言われる人物は、江口のりこをおいてそうはいないだろう。そんな彼女がこれまで出くわしてきたタブーな作品は、レイティング指定されたようなものではなく、あのマンガ家が初監督したショートフィルムだった……。

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(写真/河西 遼)

 どんな役でも演じるのが当然の職業なので、全裸になろうがおかしな言動をしようが、役柄がタブー破りだなって意識は全然ないんですよ。最近ではいろんな作品に出させてもらって、「名バイプレーヤー」なんて言っていただけることもありますけども、そういう自覚もないです。

 そりゃあちょっと、ちょっとは頑張ってますよ(笑)。でも、とにかく地味なんですよ、私。だからキャリアが上がることもなく、ずーっと真っすぐな線みたいな感じで。まあ、そんなスタンスも自分らしくていいかなって思ってます。「自分のキャリアが上がったな」って感じられるのは、わかりやすいところでいえば、給料が上がった時ですかねえ。ふふ。

 でも、自分の中では現場に参加した時の充実度のほうが重要です。もちろん、「ギャラこんだけかい!」って思う時もあるけれど、でもやっぱりそれでやってるわけじゃない。良いスタッフさん、良い監督、面白い共演者と仕事する、同じものづくりの人たちと楽しく過ごすってことが大事なんです。

 あ、タブーな映画でしたよね。いろいろ考えてたんですけどね。外国の映画で素人使って残酷なことをやらせてるような作品も好きですし、ケン・ローチ(『麦の穂をゆらす風』06年公開など)とかも好きなんですよ。(労働者や移民差別などを描く)あの人の表現って、すっごい残酷じゃないですか。あと、テオ・アンゲロプロス(『永遠と一日』98年公開など)も好きなんですけど……。映画観るのが大好きやから、わかりやすいタブーな映画ってあるけども、それをタブーな作品として選ぶことにすっごい迷うんですよ。

 私が出演した映画の中だと、周りがタブー……というか、なんか変だな、みたいなことはありますね。それで言うと、「これ大丈夫か?」って調子で、現場での撮影中は仕上がりがまったく見えなかったけども、完成した映画はすっごくおもしろいってことがあるんです。

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