『はじしらず』(朝日新聞出版)
グラビアでの過激な露出や独特の"愛人キャラ"を武器に、一昨年から大ブレークを果たした壇蜜。2014年に入ってからもその勢いはとどまるところを知らず、いまだバラエティーやドラマ、映画に引っ張りだことなっている。
今やすっかり人気タレントの仲間入りを果たした壇蜜だが、芸能人の"寿命"が短くなったと言われる昨今にあって、長期間にわたって人気を維持している背景には周到な計算があるという。
壇蜜は昨年4月に所属プロダクションを移籍し、当時は「事務所移籍を機にグラビアなどでの過激な露出を減らすのでは?」なんて声も聞こえたが、その後も"エッチなお姉さん"的なイメージは変わらず、移籍後に主演した映画『甘い鞭』でも以前と変わらぬ体当たりの艶技を披露している。
とはいえ、実際のところは世間のイメージとはだいぶ異なるようだ。某グラビア関係者はこう語る。
「本人は移籍直後にゲスト出演したイベントで、『グラビアは生業なので大事にしていきたいし、何かが変わって急に止めることはない』なんて話していましたが、ウチらからするとだいぶ変わりましたよ。最近では、グラビアのオファーを出しても全然受けてくれないし、たまに露出しているのを見るとどれも大手出版社系列の雑誌ばかり。あの映画にしたって、移籍前から決まっていた仕事だから仕方なく出演したって話です。明らかにシフトチェンジしていますよね。最近では、大手クライアントのCM出演の妨げになるということで、以前は喜んで引き受けていたギャンブル系の仕事や精力剤のイメージキャラクターなんかも、一切断っているそうです」
確かに最近の壇蜜の仕事ぶりに注目してみると、ニュース番組に出演したり、大手新聞社系列の出版社からフォトエッセーを出版したり、大晦日の『NHK紅白歌合戦』にゲスト出演して日本舞踊を披露したりとメジャー志向が見てとれる。
さらには、こんなエピソードも。
「実は少し前に某女性誌が壇蜜さんをインタビューした際、セクシーポーズをお願いしたら、『女性誌にセクシーポーズはいらないでしょ』とアッサリ断ったらしいんですよ。確かにおっしゃる通りだけど、大ブレークする前はこっちが頼む以前に、率先して色っぽいポーズをとるようなサービス精神旺盛な人だったから、その話を聞いた時はガッカリしましたね」(別のグラビア関係者)
自身のブレークの礎を築いてくれた、いわば恩人といっても過言ではないグラビア関係者の間から何かとブーイングの声が噴出している壇蜜だが、業界関係者の中には同情的な意見もある。
「確かに最近は、エロ路線をやんわりと維持しつつも、異性よりも同性の支持を集めようとする傾向は見受けられますよね。将来的には美容系やダイエット系の仕事を増やしていきたいんでしょう。実際、女性ファンも増えているし、ハッキリ言ってそっちの方が脱ぐ仕事よりも稼げますから。ただ、だからといってそれを責めるのも酷じゃないですかね。旬が短くなったといわれる今の芸能界で長く生き残るためには、シフトチェンジは必要不可欠ですし、このままエロ路線を貫いたところで上がり目はないですから。頭の良い彼女のこと。年齢的にも、ここらが勝負時と思ったんじゃないですかね」(某芸能プロクダクションマネジャー)
さりげなくシフトチェンジを目論む壇蜜にとって、今年は勝負の年になりそうだ。