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【premium限定連載】芸能評論家・三杉 武の「実話誌」ゴシップ大賞【7】

矢口真里の父親に"アッチの話"を直撃! やっぱり「梅ちゃん(間男)と一緒にいたい!」のか!?

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"カストリ雑誌"などと揶揄されながらも魑魅魍魎が跋扈する芸能界において、一服の清涼剤として機能するオヤジ系実話誌の数々。普段は表立って語られないこれら愛すべき実話誌(一般週刊誌含む)の下世話なゴシップを、芸能評論家・三杉 武がランキング形式で解説する、実話誌時評――。

1位 驚愕スクープ 大沢樹生直撃 喜多嶋舞とのひとり息子が「自分の子供ではなかった」(「週刊女性」1月7・14日号)
2位 みのもんた引退「銀座接待メモ公開」自爆テロ(「週刊実話」1月9・16日号)
3位 矢口真里 父親に「間男同棲」直撃(「アサヒ芸能」1月2・9日号」)
4位 堺 雅人、有村架純、きゃりー、指原が大躍進! 最新!「CM出演ギャラ」稼ぐタレント番付(「フライデー」1月10・17日号)
5位 米倉涼子が毎週泊める日本一の幸せ男 何者だ?(「フライデー」1月10・17日号)

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「週刊女性 2014年 1/14号」(主婦と生活社)

 大晦日の『NHK紅白歌合戦』が午後9時からの第二部で平均視聴率44.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、TBSドラマ『半沢直樹』の持つ42.2%を抜いて、昨年の最高平均視聴率を記録した。

 NHKサイドにとってはホッとひと安心といったところだろうが、そのとばっちりをモロに受けた格好なのがフジテレビ。大晦日に放送した東京五輪をテーマにした番組で、なんと瞬間視聴率0%を数字したという。最近は何かと苦戦続きで、よりにもよって2013年最後の日に不名誉な記録を作ってしまった同局だが、果たして今年巻き返しの秘策はあるのか?

 そんなテレビ業界以上に不景気風が吹き荒れた2013年の出版、新聞業界だろう。

 例年、各週刊誌とも年末は1年間の締めくくりを飾る合併号に力を注ぐわけだが、どうも盛り上がりに欠ける印象で、目立った記事といえば「週刊女性」の「驚愕スクープ 大沢樹生直撃 喜多嶋 舞とのひとり息子が『自分の子供ではなかった』」くらいか。

 そんな中、5位に選んだのが「フライデー」の「米倉涼子が毎週泊める日本一の幸せ男 何者だ?」である。同誌は、12月上旬に南青山の歩道で米倉が長身の男性のA氏と車に乗り込む姿をキャッチ。2人は高級スーパー・明治屋で買い物を済ませると、そのまま車で米倉の自宅マンションへ移動し、一夜を明かしたとか。

 記事によると、A氏は30代半ば、元リクルートの社員で現在は独立してフリーの編集者として活躍しているという。米倉も38歳。彼氏の1人や2人がいようと、結婚しようと、まったく不思議ではない。

 とはいえ、かつては歌舞伎俳優の市川海老蔵や元男闘呼組の岡本健一、KAT-TUNの亀梨和也などと浮名を流し、"恋多き女"として知られていたが、最近はドラマやミュージカルなど仕事が好調ということもあってか、とんと恋のウワサが聞こえて来なかった。

 元々が仕事優先のストイックなタイプだけに、この充実期に恋にかまけるとは思えず、勝手ながら今回のお相手も息抜きや癒しを目的にした"お友達"あるいは"ペット"的な存在なのではないか、なんて想像してしまう。

 いずれにせよ、上戸彩が結婚し、武井咲、剛力彩芽、忽那汐里の"平成の3人娘"がいまいち伸び悩んでいる中、彼女らが所属する芸能プロ・オスカーが稼ぎ頭の米倉の結婚をそう簡単に許すはずもなく、電撃婚に関してはマークする必要はなさそうだ。"日本一の幸せ男"という見出しに関しては違和感を覚えるが、紙媒体の危機が叫ばれる中、フリーの編集者の身でノリに乗っている大女優とデートできるのだから、たしかにA氏がヤリ手であることは間違いなさそうだ。

 4位は同じく「フライデー」から「堺 雅人、有村架純、きゃりー、指原が大躍進! 最新!『CM出演ギャラ』稼ぐタレント番付」。

 テレビ不況のあおりを受けて、各局ともテレビ番組の制作費が削られ、大物タレントのリストラも噂されている昨今。そうした中でも、いまだ大きな値崩れが起きず、タレントたちにとってドル箱となっているのがCMギャラだ。

 ドラマ『半沢直樹』でブレーク中の堺雅人が3500万円、『あまちゃん』ファミリーの小泉今日子が3500万円、能年玲奈が2000万円、バラエティーで活躍している有吉弘行が2000万円、大久保佳代子が1500万円、マツコ・デラックスが3000万円など人気や話題のタレントたちの推定ギャラが紹介されており、よくある企画と言えばそれまでだが内容は興味深い。

 至極当たり前のことだが、芸能人といえども芸人やグラドルの中には、ほとんどノーギャラで仕事をしているタレントも星の数ほどいる。まさに芸能界こそ、格差社会の象徴と改めて実感する次第である。

 3位は「アサヒ芸能」の「矢口真里 父親に『間男同棲』直撃」だ。

 不倫相手の男性モデルの梅田賢三を"騎乗位の覇王"と呼ぶなど、矢口イジリが大好きな同誌が、年の瀬に矢口の父親を直撃取材。いまだ芸能界復帰への道は遠そうな矢口だが、同誌によると2人は矢口の自宅マンションで半同棲生活を行っていたものの、マスコミを警戒して12月頭くらいに引っ越し、新居で同棲生活を再スタートさせたとか。

 記事の中では、2人が一緒に歩いていたり、居酒屋で飲んでいるという目撃談も紹介している。

 そんな2人の交際を矢口の父親は快く思っていないようで、「いまだに真里の父親は交際に反対しているんだけど、真里は『梅ちゃんと一緒にいたい』の一点張り。(中略)やむをえず、父親は『絶対、子供は作るな』という条件を出して、交際を黙認しているけど、同棲生活が芸能界復帰を遅らせている原因でもあるので、頭を抱えています」(矢口家を知る知人)
 
 その背景には、矢口の父親の会社の経営状態や芸能界を辞めてアルバイトをしている妹の存在があるそうで、「(前略)やはり矢口家の大黒柱は真里ちゃんにほかならない。実家は3階建の豪邸ですが、真里ちゃんの稼ぎで建てた家なんだそうですよ。ちまたでは、『モー娘御殿』と呼ばれていて、真里ちゃんの芸能界休業は、矢口家にとっても大問題なんでしょうね」(地元関係者)としている。

 青春時代をアイドル業に捧げて、幼い頃から家族を助けてきた頑張り屋の孝行娘が、結婚後に不倫愛に溺れ、世間のバッシングを浴びて、芸能活動の窮地に立たされている現状は、自業自得とはいえなんとも刹那的だ。

「モーニング娘。」といえば、矢口とともに黄金期を支えた後藤真希も母親の非業の死や実弟の逮捕などの苦境もあっていまだ芸能活動を休止している。

「明けない夜はない」というが、彼女たちが朝を迎えて美味しい"モーニングコーヒー"を飲める日は来るのか?
 
 続く2位は、「週刊実話」の「みのもんた引退『銀座接待メモ公開』自爆テロ」。

 週刊誌、実話誌にとっては年末のキラーコンテンツともなっていたみのもんたネタだが、最近はさすがに各誌とも枯渇気味の様子。それでも「まだまだ需要はある!」と粘りにねばるのが「実話」で、今号では銀座の高級クラブを舞台にした"接待メモ"の存在をキャッチ(?)している。

 同誌によると、苦境に立たされているみのは、ミソギ兼話題作りのため、一連の騒動で逮捕された次男とともに四国八十八カ所を巡礼する極秘プランを水面下で進めているとか。

 その一方で、「巡礼の旅をしても、テレビに復活できない場合は自爆テロを用意しているらしい。次男のコネ入社に次ぐ告白を密かに準備しているそうだ」という番組制作マンなる人物のコメントを紹介。

 その"自爆テロ"とは、自分が接待したテレビマン、芸能関係者ら全員を実名で告発するというもので、業界事情通なる人物はこう語る。

「まさに自爆テロと言ってもいいでしょう。銀座などで豪遊した際に、その金額と接待先を全てメモにしてとってあるんです。さらに中元、歳暮などの付け届けも逐一メモされている。もちろん、収賄などで刑事事件にならないが、倫理問題で告発する気らしい。たかるだけたかってポイ捨てかという報復でしょう。まさに"100倍返し"ですよ。業界では"みのメモ"の存在がすでに話題になっている(以下略)」

 みのといえば、かつては銀座の高級クラブでの豪遊ぶりが業界内では広く知られ、実際にその場に同席したことのある知人の某スポーツ紙記者は「飲み方も金の使い方もハンパじゃなかった」と感想を漏らしていた記憶がある。

 とは言うものの、仮に"みのメモ"が存在したとして、それを公にすることが果たして復帰への足掛かりとなるのかははなはだ疑問ではあるが…、"みのメモ"というフレーズは個人的に嫌いではない(笑)

 次男の"コネ入社"発言がキッカケで、ジャニーズ事務所らから共演NGを喰らっているという別枠の記事も合わせて、評価してみた。

 そして、今週の1位は「週刊女性」の「驚愕スクープ 大沢樹生直撃 喜多嶋 舞とのひとり息子が『自分の子供ではなかった』」。

 元光GENJIの大沢樹生が、前妻の喜多嶋舞との間の長男のAくんがDNA鑑定の結果、「自分の子供ではなかった……」と暴露して波紋を広げている同記事。 大沢と喜多嶋は、96年に"デキちゃった結婚"し、翌97年に長男のAくんが生まれたものの、05年に離婚した。大沢&喜多嶋&Aくんに関しては、12年9月にAくんが両親から虐待を受けていたことを告白するなど何かとお騒がせ感があったが、ここに来て今度は大沢がDNA鑑定の結果、3月に「父性確率0%」という結果を知ったと告白。

 Aくんの父親として俳優OやタレントIの名前も取り沙汰される中、大沢の留守中に鑑定結果を見たというAくんが別の女性誌で、「99.9%親子」と書かれた検査用紙を見たと疑惑を完全否定。すると、再び大沢が会見を開き、自身の主張が正しいことをアピールするなど、まさに泥仕合と化している。

 一説には「大沢の初監督映画の宣伝のための話題作りでは?」なんて声も耳にする。確かに、つい最近に完成披露会見が行われておりドンピシャなタイミングではあるが、仮に話がでっちあげだとしたらシャレにならない。それこそ、"二股騒動"や"間男自宅不倫"なんかの非ではなく、猛バッシングを受けるのは必至だ。

 実際、喜多嶋サイドはすでにかなりの誹謗中傷を受けている。つい最近になって、喜多嶋の父親がテレビ局の取材に対して、「今回の件に関しては、私自身も親戚も友人も、ある程度、内情を知っている人たちは、皆すべては大沢のでっちあげだと思っているのが実情です。子供の頃から誰にでも『父親似』と言われてきた息子で誰も信じて疑いません。親しい人たちはみな口を揃えて『それは何かの間違いでしょう。もしかしたらその鑑定書は偽物か、あるいは誰かに改ざんされたものではないか』と言っています」とコメントし、大沢の主張を全面否定したが果たして真相やいかに……。

三杉 武(みすぎ・たけし)
大学を卒業後に全国紙で記者を経てフリーに転身。記者時代に培った独自のネットワークを活かして、芸能評論家として活動。週刊誌やスポーツ紙で独自の視点からコメンテーターを務めるほか、スクープ記事も手掛けている。アイドルやアニメ、TRPG、プロレスなどのサブカルチャーにも造詣が深い。
2012年には『AKB48総選挙2012公式ガイドブック』にて、10論客として第4回AKB48選抜総選挙の予想および解説を担当。翌2013年にも『AKB48総選挙2013公式ガイドブック』にて、8論客として、第5回AKB48選抜総選挙の予想および解説を務める。

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