事件の向こうに世相が見える──「何がどうしてそうなった」世にあふれる珍事件・怪騒動・不思議ニュースに光を!
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最近一番の脱力ニュースといえば、そりゃもう猪瀬都知事の借用書だ。紙っぺらに金額と住所と名前を書いただけで、捺印もなければ印紙もない。アレで世間をだませると思ったのなら頭悪すぎ。つか、あんなのをドヤ顔で公開したら赤っ恥さらすのは明白なのに、周りの誰も止めなかったとは、きっと人望もないんだね。
それに比べれば、【記事A】の偽造サインのほうが、よっぽど出来がいい。芸能人やスポーツ選手などのサインを偽造してネットオークションで販売していた3人が詐欺容疑で逮捕されたのだが、出品数なんと3791点。そのうち3345点が落札されていたというから、ある意味ご立派だ。記事には偽造サインの写真も出ていたが、少なくとも猪瀬都知事の借用書よりは本物っぽい。
しかも、捕まった3人は元夫婦と定時制高校に通う長女(20)で、「生活費のためにやった」と供述しているというから、犯罪は犯罪でも情状酌量の余地はあるだろう。「3人は近所の100円均一ショップで買った色紙やカラーボールなどに、インターネット上の本人たちのものと思われるサインをまねて書いた」って、その家内制手工業的光景を想像すると思わず目頭が熱くなる。