サイゾーpremium  > 特集  > タブー  > 【愛甲猛】が見る、統一球、ミスター、宗教

――まだまださまざまな問題を抱えるプロ野球界だが、元選手は今の状況をどう見ているのか? 球界随一のぶっちゃけトークが冴える愛甲 猛氏に聞いた。

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愛甲氏いわく、「バレンティンの60本達成と球の変更は関係ないだろ」とのこと。

──今年の球界は、去年まで使用していた統一球が実は規格を満たしていなかったことと、それをNPB側が知りながら隠蔽し、今シーズンから密かに規格を満たすボールに変更していたことが発覚し、大きなニュースになりました。

愛甲 あれに関しては、完全にミズノとNPBの怠慢だとは思うけど、選手が「寝耳に水だった」みたいなことを言ってるのもどうかと思うよね。俺が聞いたところでは、事前に知ってた選手もかなりいたって話だし、ミズノとの契約がある選手の中には義理立てして黙ってた奴もいたと思う。だいたい、プロなら打った瞬間に「違う」ってことぐらいはわからなきゃおかしいしね(笑)。

 ちなみに、統一球を作ろうって話になった時、NPBは各メーカーに「3日でサンプルを作ってこい」って言ったんだって。で、物理的に不可能だってことで他のメーカーが降りたのに、ミズノだけが翌日に持ってきた。要するに、最初から出来レースだったんだよね。

 選手にとってもメディアにとっても、ミズノは大事なスポンサーだから、あんまり悪く言うやつはいないけど、ボールを一社で独占しておいて、「調査したら規定の数値を下回ってた」なんて言い訳をしてる時点でおかしいよ。だったら、コミッショナーのサインは何のために入れたんだってことだしさ【註:MLBに倣い、11年の導入時から統一球にはすべて加藤良三コミッショナーのサインが入っている】。

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