女優で歌手の土屋アンナが主演舞台の稽古に参加しなかったため、公演中止となった騒動で、制作サイドが約3000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が7日、東京地裁で開かれたことが各メディアで大々的に報じられた。
これまでの経緯をまとめると、濱田朝美さんの著書『日本一ヘタな歌手』(光文社)を原案としたアンナの主演舞台『誓い~奇跡のシンガー~』の上演に向け、アンナは稽古に参加していたが、濱田さんから舞台化を承諾していないこと聞かされたアンナは、承諾書の提示を求め稽古を欠席。制作サイドはそのために舞台が公演中止に追い込まれたとしてアンナ側を提訴していた。
報道によると、被告となったアンナと所属事務所社長でもある母・眞弓さんが欠席する中、4人の弁護士が代理人として出廷。原告側は制作会社タクトの代表で舞台の監督を務めていた甲斐智陽(本名・高橋 茂)氏と弁護士の伊藤芳朗氏ら3人が出廷。
弁論は30分で終了したが、裁判長はアンナ側に対して「舞台稽古無断欠席の法的根拠」、「アンナが濱田さんから受け取った手紙」、「制作サイドが3月28日にアンナ側にメールで添付資料として送った舞台化の企画書、脚本の草案など」を次回12月11日の弁論までに提示することを求めたという。
「裁判長には世間の慣習や、心情などを考慮して裁判を進めるタイプと、あくまでも法律にのっとり一切私情を挟まずに裁判を進めるタイプがいるが、今回の裁判長は後者。アンナ側は4人の弁護士をつけているが、所属している事務所がバラバラのいわば”寄せ集め”。なかなか打ち合わせもできず、裁判長に指摘された通り、答弁書も満足に仕上げられなかった。それに対して、甲斐氏側の伊藤弁護士は百戦錬磨。このペースだと、1年以上は訴訟が続くことになりそうだが、早くもアンナ側の”負け戦”ムードが漂っている」(傍聴したライター)
閉廷後、地裁前で会見した伊藤弁護士は早くも勝訴を確信したのか「十分、手応えがありました」と言い切ったという。対するアンナは自宅でスポーツ報知の記者の取材に応じ、「うちの弁護士が(稽古欠席の)理由はすべてまとめていると思う。裁判長から言われたということは、話すきっかけになると思うので、内容はきちんとまとめていくと思います」と話したというが…。
「アンナ側も賠償額の支払いを考えて少しでも稼いでおこうと思ってか、基本的に来る仕事は拒んでいないようだ。キンチョーの『タンスにゴンゴン』や地方の音楽・ファッションイベントなど、これまでなら入れなかったような仕事もバンバン入れている。裁判が長引くようだと、イメージダウンし仕事にも悪影響を与えてしまうだけに、早期の和解もありか」(テレビ関係者)
果たして、アンナ側の弁護士はこの状況をひっくり返せるのか。