『 「反日」の正体』(文芸社)
日本で人気の海外ドラマといえば、韓流ドラマの存在も見逃せない。日本のみならず東南アジアや中東でも高い人気を誇っているそうだが、アメリカのドラマのように過激なものは少ないという。
「それは、韓国のテレビ番組に視聴年齢の告知義務があるからなんです。7歳以上、12歳以上、15歳以上、19歳以上の4種類で、放送時にはその表示が必要になる。暴力や性描写が過激なものは19歳以上になりやすく、未成年を巻き込んだヒットにはなりにくいため、作り手側も敬遠しがちなんです」(村上氏)
そして韓国同様、中国ドラマは国家による規制が厳しいという。
「政治的なテーマは当然NG。トレンディドラマ的な作品も少しはありますが、格差社会を連想させるような描写が多くなると、地方の農民を刺激することになるので、やはり審査は通りづらいようです(笑)。そのため、ジャンルとしては歴史ドラマなどが多くなりますね」(同)