浜崎あゆみ『AClassical』。晩夏の風物詩的ネタ。
レコード会社・エイベックスが主催する夏の野外ライブイベント「a-nation」を締めくくる東京公演が1日、調布市の味の素スタジアムで行われた浜崎あゆみが大トリで登場。「TO BE」、「July 1st」など8曲を披露し集まった約5万5000人のファンを熱狂させたことを各スポーツ紙やワイドショーが報じた。
報道によると、昨年第1子の長男を出産し2年ぶりの同イベント出演となる倖田來未や、浜崎の“指名”で出演が決まった氣志團らが会場を盛り上げて“お膳立て”し、浜崎はセクシーなボディースーツ姿で登場。ラストの曲を歌い終えると、「Thank you!a-nation!ありがとうございました!」とファンにあいさつしイベントを締めくくったというが、今回出演したアーティストの中でCDの売り上げなどから大トリにふさわしいのは、前日の8月31日の同所の公演でトリをつとめた東方神起のほうだという。
「今年2月に発売した浜崎のアルバム『LOVE again』の売り上げは9万枚程度で、発売初週の売り上げは約5・3万枚にとどまったにもかかわらず、有力な対抗馬がいなかったためオリコンの週間アルバムランキングで初登場1位となった。それに対して、東方神起が3月に発売したアルバム『TIME』の売り上げは約30万枚で初週の売り上げは約24・3万枚で堂々のオリコン1位を獲得。6月発売のシングル『OCEAN』は約16万枚売り上げた。3年近く新曲が出ていない浜崎に対して、東方神起は新曲に収録されているカップリングにまで、まるまるタイアップが付くなど、分裂騒動でメンバーが5人から2人になった影響をまったく感じさせず、ここ数年のエイベックスへの貢献度はかなり高い」(音楽関係者)
東方神起がトリをつとめた8月31日には今年結成35周年を迎え5年ぶりに活動を再開したサザンオールスターズがボーカル・桑田佳祐の地元である神奈川県茅ヶ崎市で凱旋ライブを行ったこともあり、翌日のスポーツ紙ではまったく取り上げることがなかったが、浜崎と東方神起といえば、11年のa-nationでひと悶着あっただけに、関係者も両者の扱いにはナーバスになっているというのだ。
「同年の最終日、もともと大トリは浜崎の予定だった。ところが、浜崎は当初、東方神起から分裂した3人が結成したユニット・JYJのメンバーのジュンスの双子の兄・JUNOとコラボした楽曲をステージで歌う予定だった。ところが、東方神起の2人がJUNOの出演に難色を示し、結局、出演できなくなったため浜崎がヘソを曲げ、東方神起に大トリを譲り歌唱順が入れ替わり、浜崎が自身のTwitterでエイベックスに対する不満をぶちまけてしまった。
12年以降も集客が見込めるため東方神起は出演リストからは外していないが、浜崎のご機嫌を損ねないように、あえてメディアで目立たせないようにしている。浜崎といえば、『週刊文春』(文芸春秋)でエイベックス・松浦勝人社長とのデビュー時からの深すぎる関係が報じられたことからもわかるように松浦氏の中では“絶対無二”の存在でどれだけCDが売れなくなってもトップアーティストの地位は揺るがない。同社をここまで成長させた功労者でもあるだけに、本人が辞退しない限りは引退するまで同イベントの大トリは保障されている」(レコード会社関係者)
大役をしっかりこなすとなれば、長年支持してくれたファンに“恩返し”するためにも、来年こそは新曲で大トリをつとめてほしいものだ。