──一般大でいえば東京六大学に相当する東京五美大を、その特徴から勝手に分類!
プライド高い70年代ヒッピー
(絵/河合寛)
■美大界の東大
東京藝術大学
[創立年]1949年(前身の東京美術学校は1887年)
[代表的な学科]絵画科、デザイン科、工芸科
[キャンパス]上野・取手・千住・横浜
[主な卒業生]岡本太郎、村上隆、奈良美智、箭内道彦、伊勢谷友介
[受験難易度]100
日本の美術大学の最難関であり頂点。3浪4浪は当たり前で、中には10浪というツワモノも。多くの学科の場合、1年次は茨城県取手市の山奥の校舎にて過ごし、2年次から上野キャンパスで学ぶ。京都・奈良を回る2週間の研修旅行もあり、生徒数も少なく非常にアットホームな雰囲気。芸術に対するプライドが高くマジメであり、アルバイトも控えて制作活動にいそしむ学生も多い。典型的男子は70年代を感じさせるロン毛にひげというヒッピーふうの服装が特徴で、音楽も「メジャーじゃない」ものが好まれる傾向に。
シャレオツでイケイケでハイブロウ
(絵/河合寛)
■美大界の慶應
多摩美術大学
[創立年]1953年
[代表的な学科]グラフィックデザイン学科、情報デザイン学科
[キャンパス]八王子・上野毛
[主な卒業生]竹中直人、佐藤可士和、三宅一生、宮沢章夫、京本政樹(中退)
[受験難易度]80
佐藤可士和やイッセイミヤケを送り出した多摩美は、他美大に比べ、卒業後にクリエイティブ系の職種に就くことが多いのが特徴。「美大出身です」と語るクリエイターは、かなりの確率で多摩美卒と思ってよい。バンドやDJ、アイドルなど音楽活動をおこなう学生も非常に多く、夢眠ねむのように在学中にCDデビューするケースも。他美大からは「調子に乗っている」「ビッチが多い」と揶揄されがちだが、女子学生はカワイイ子が多いと評判。合コン大好き、クラブ大好きのイケてる学生生活を送りたければオススメ。