サイゾーpremium  > 連載  > 彼女の耳の穴  > 【連載】今月の耳寄り人:壇蜜(タレント)

──耳は口ほどにモノを言う。教えて、あなたの好きな音!

1309_mimi_01.jpg
(写真/三浦太輔 go relax E more)

Touching song

1309_mimi_04.jpg

クインシー・ジョーンズ
『愛のコリーダ』
マイケル・ジャクソンなどを手がけた世界的音楽プロデューサーが1981年に発表したアルバムに収録。「Your dream is my command(あなたの夢が私を操る)」と歌われる。

 キリンジさんと椿屋四重奏さん。「好きな音楽は?」と聞かれて真っ先に思い浮かべるのが、このおふたかたです。でも、ライブに行って彼らの吐息や実像に触れ合いたいとは思いません。音楽誌の対談で中田裕二さん(椿屋四重奏)にお会いしたこともありますけど、キャッキャッなんてできなかったです。だって、ミーハーみたいでめんどくさくないですか? 中田さんに「めんどい」って思われたくなくて、その対談でも自分なりに距離を取ったつもりです。

 たぶん、歌詞が一番大切なのだと思います。

 たとえば、キリンジさんの「ロマンティック街道」という曲。簡単に言ってしまうと、主人公の男性は〈君〉と歌う女性と結ばれるわけではない内容なんですけど、妄想が広がる歌詞なんです。主人公の男性は、彼女が結婚するという選択に対しては彼女の幸せのために耐えることができるんだけど、浮き彫りになってしまった心の寂しさや闇みたいな渇きは誰にも潤せないとも気づく。彼女が幸せであればあるほど自分はうれしいんだけど、そんな幸せに包まれた彼女の光が、結果的に自分の影を浮き彫りにしてしまう。「好き」という感情って、いろいろなカタチがありますよね。もしも、自分の心の闇を浮き彫りにしてくれるからその人を「好き」なのだとしたら、その「好き」はどうしようもない感情なわけで……。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ