――ここではさらに視野を広げて、企業が行うメセナをジャンルごとに分類、代表的な施設などをご紹介!
森美術館(森ビル)
■企業メセナの王道!
【1】美術館系
● ポーラ美術館(ポーラ)
● 三菱一号館美術館(三菱地所)
● DIC川村記念美術館(DIC)
● 森美術館(森ビル)
企業メセナの代名詞ともなる企業美術館。それだけに、各社ではそれぞれの特色を出そうと必死だ。箱根にあるポーラ美術館は、セザンヌ、モネ、ルノワールなど、日本でも人気の高い西洋近代絵画のコレクションが特徴。また、千葉県にあるDIC川村記念美術館では、バーネット・ニューマン、マーク・ロスコ、ジャクソン・ポロックといった戦後抽象絵画のコレクションに定評がある。森美術館では、「会田誠展:天才でごめんなさい」や「六本木クロッシング」など、現代アートの展覧会で差別化を図っている。
クリエーションギャラリーG8(リクルート)(c)奥村靫正展
■自社ビル内で気軽にメセナ
【2】ギャラリー系
● LIXILギャラリー(LIXIL)
● TOTOギャラリー・間(TOTO)
● クリエイションギャラリーG8(リクルート)
● ggg(大日本印刷)
自社ビル内にギャラリーを開設し、展示スペースとして開放するメセナ活動も多い。リクルートではクリエイションギャラリーG8と、ガーディアン・ガーデンの2つのギャラリーを銀座に設置する。同じく銀座には大日本印刷によるgggも。佐藤雅彦、佐藤可士和、横尾忠則などデザイン関係では随一の展覧会を開催している。また、TOTOが手掛けるギャラリー・間は建築とデザインの専門ギャラリー。磯崎新、安藤忠雄、隈研吾ら、建築界のビッグネームたちがこのギャラリーで展示を行なっている。