サブカルを浸食する造型物
【1】金氏徹平
1978年生まれ。おもちゃやコーヒーの染みなど身の回りのものを用い、モチーフの境界を溶かすような造型物などを制作。2009年に横浜美術館での個展を最年少で実現した。写真家・梅佳代らとのユニット「ハジメテン」としても活動する。
1:《Teenage Fan Club #23》2009
2:《Muddy Stream from a Mug #9》2009
3:《White Discharge(建物のようにつみあげたもの #23)》2013
copyright the artist courtesy ShugoArts
体を張って“常識”を問う!
【2】Chim↑Pom
2005年結成、6人組のアーティスト集団。渋谷センター街を跋扈する野生のネズミを捕獲してピカチュウのように塗装した作品などが有名。都市社会のタブーや原発問題にも体を張って挑む作風が、美術外からも賛否両論を集める。
1:《RED CARD》2011
2:《S-H-O-P-P-I-N-G》2012
3:《LEVEL 7 feat. 『明日の神話』》 2011
©Chim↑Pom Courtesy of MUJIN-TO Production, Tokyo
反原発デモを逆走する!
【3】丹羽良徳
1982年生まれ。社会主義者を胴上げするためにルーマニアの共産党で交渉したり、旧東ドイツエリアの水たまりの水を口で吸って西ドイツ側に移したり、公共空間を舞台に交換や不可能性をテーマに制作。近年は国家や歴史も表現の射程に。
1:《デモ行進を逆走する》2011
2:《水たまりAを水たまりBに移しかえる》2004
3:《ルーマニアで社会主義者を胴上げする》2010
©Yoshinori Niwa Courtesy of Ai Kowada Gallery