──テレビ局は関連会社に音楽出版社を持つことが多く、レコード会社から音楽出版権収入の何割かを譲ってもらう代わりにアーティストを音楽番組に出演させて……という利権構造が存在することは半ば常識。そんな音楽番組のウラ側って、どうなってるんですか!?
『紅白』『MJ』石原Pの独裁体制!
■NHK
[業界ズブズブ度]80%
『MUSIC JAPAN』
木曜22時55分~。NHKホールにてライブ公開収録。Perfumeと吉田一貴アナが極めてNHK的な教育的ゲームに興じる。
『歌謡コンサート』
火曜20時~。高視聴率を誇る演歌系歌番組。演歌歌手はこれに出られたらとりあえず一人前。みんな歌が異常にうまいです。
日本の音楽番組の最高峰ともいえる『紅白歌合戦』を抱えるNHK。現在の制作現場は紅白や『MUSIC JAPAN』のプロデューサーを務める石原真氏の独裁体制である。
民放的な利権構造がなく、レコード会社や事務所と番組プロデューサー個人との関係がそのまま番組出演へつながりやすいため、過去にはプロデューサーから芸能事務所にキックバックを要求するなどの不祥事も。透明化は進んでいるものの、石原氏のAKB48への肩入れぶりを見ればわかる通り、現在もプロデューサー権限が強く、AKBや水樹奈々など独断的なブッキングも多い。
コストカットでベッキー降板(泣)
■日本テレビ
[業界ズブズブ度]10%
『LIVE MONSTER』
日曜23時30分~。06年より続いた『Music Lovers』がリニューアル。観客席から応援してるゲストタレントのほほ笑みが、なんかツラい……。
『ミュージックドラゴン』
金曜24時58分~。ベッキーのそつないトーク術が楽しみだったのに、番組リニューアル後はタカアンドトシがラッパーふうに曲紹介……。
テレビ業界全体でコストカットが叫ばれている中、音楽番組に最も影響が出ているのが日本テレビだ。ゴールデンタイムの音楽番組は『ザ・トップテン』 を放送していた80年代以降は現在の『1番ソングSHOW』まで懐メロ系が中心。また深夜枠の『LIVE MONSTER』や『ミュージックドラゴン』は、予算削減でベッキーを降板させたりスタジオトークを大幅にカットし出演者を減らしたり、音楽番組全体で縮小気味。
ゲストもバーター的色合いが強く、アミューズのflumpool、研音の家入レオなど大手事務所のアーティストが中心で、出演者が偏りがち。