――ファッション業界の中枢にいる、“さる業界関係者”が、さらに一段とヤバい話を匿名で暴露! なんだか浸透しているユニクロの実態とは?
『ユニクロ帝国の光と影』(文藝春秋)
ユニクロって、少し前までは着てることがバレると恥ずかしいものだった。それを、電通とタッグを組んで、派手なイメージ戦略を仕掛けて、実用的だけど、なんだかおしゃれという感覚を植え付けるのに腐心してきたんです。
例えば同社のCMには、これまで、冨永愛や藤原紀香など100人近い芸能人を起用したり、ニューヨークに出店した際には、当時人気絶頂だった佐藤可士和を店舗のクリエイティブディレクターに起用して、アパレルとしての安心感を演出してきたわけです。
そのかいもあり、多くの人が購入する一大アパレル企業に成長しました。
かつては、ジーンズのポケットにステッチがないものを作って、あえてブランド品ではないような作りにしていましたが、このところはシャツのパターンも増えたし、Tシャツの身頃がピタッとしてたり、アームホールも時流に合わせた細いものも増えてきた。女性用のパンツも、あるジーンズメーカーから人を引き抜いてきたりと、ファッション性を高く見せようとしているのはうかがえますね。