――TPP交渉参加も決定した今、食関連の議連に加わる議員はどのように動いてるのか? ここでは有機農業を推進する民主党のツルネン・マルテイ議員に、議連でのつながりや、農協の政治性などについて話を聞いた。
ツルネン氏の著書『ツルネンの人と地球のエコライフ』
──ツルネン議員が事務局長を務めている「有機農業推進議員連盟」はどんな団体から支持を受けているのでしょうか?
ツルネン・マルテイ(以下、ツルネン) 「有機農業推進議員連盟」には、103名の超党派議員が加盟しています。06年に「有機農業の推進に関する法律」を作る際に、国会議員だけではなく、「全国有機農業推進協議会」や「日本有機農業学会」など5つの有機農業に関わる団体が参加し、法律のたたき台までつくりました。全有協には、大地を守る会やパルシステムなど、消費流通関係団体などが加入しています。
──それらの団体にはどれくらいの人数が参加しているのですか?
ツルネン まず日本の有機農家は現在1万2000戸ですが、これは徐々に増えています。ですが、それは農家全体の数の0・5%。06年の有機農業推進法成立以降増えてはいますが、全体としてはまだ少ないです。また、全有農に加入している団体は、団体としての政治色は薄い。「有機農業推進議員連盟」は超党派なので期待はしてますが、まだ、これから、という感じでしょうか。