『TOKYO図書館紀行』(玄光社)
【特集1】でも触れたが、回収本を完全に回収することは、ほぼ不可能だ。とはいえ、こうした回収本を書店で探すのは、回収直後でない限り、流通していないため至難の業といえる。しかし、どうしても読みたい……。そんな時に、注目すべきは図書館の存在だ。果たして、回収本は図書館からも回収されてしまうのだろうか?
日本図書館協会の「図書館の自由に関する宣言」によれば、図書館は「資料収集の自由」と「資料提供の自由」を有し、特定の資料を特別視することはない。ただし、人権またはプライバシーを侵害するものや、わいせつ出版物であるとの判決が確定したものに関しては「提供の自由」が制限されることがあるという。