事件の真相について書かれている『野球バカ』(講談社)
今月3日、高校野球の甲子園大会で、春夏合わせて7回の優勝を誇る名門・PL学園高校の硬式野球部が、部内での暴力事件を理由に春季大会への出場を辞退したが、同日、スポーツ報道番組「S☆1』」(TBS系)に出演した同校OBの清原和博氏は「PL学園といえば伝統ですから、暴力は」、「僕も1年生で甲子園出ているときでも、体中アザだらけでした」とぶっちゃけ発言。それだけにとどまらず、「あれ(体罰)で強かったんですよ」と言い放った。
「同学年の桑田真澄氏は一部メディアで高校時代に体罰を受けなかったことを明かしたが、清原氏は『桑田はやられませんでしたから。要領良かったんでしょうね』となんとなく納得のいく説明をしていた。01年には後にプロ入りした選手が後輩に暴行し対外試合禁止処分が科せられるなど、同校では指導者からの体罰ではなく、先輩から後輩への体罰という名の暴力行為が日常茶飯事だったことがすでに浮き彫りになっている」(スポーツ紙デスク)
そんな同校野球部だが、甲子園を沸かせた清原氏と桑田氏のKKコンビがそろってプロ1年目を迎えていた86年6月、着実に主軸打者として成長していた部員が同校の敷地内の池で水死する痛ましい事故が起こってしまった。