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第1特集
真の動物愛護者は動物ホラーを観よ!【2】

『ATARU』医療監修の精神科医が分析! 動物ホラーで人は癒されるか?

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――「ハタイクリニック」院長で『ATARU』(TBS)の医療監修を行った西脇俊二氏に聞いた。

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『BLACK SHEEP』の羊ちゃんも癒やしてくれるはず。

──よく「動物には癒やしの効果がある」などといわれていますが、本当ですか?

西脇 少なくとも動物を介在する治療法、いわゆる「アニマルセラピー」を受けたことで快方に向かった精神障害の方はそれなりにいます。動物によるプラスの作用は、医学的にも実証されてはいるんですよ。

──では、一説によると「見ると免疫力が低下する」といわれているスプラッタ映画やホラー映画も、動物が出てくれば……。

西脇 動物が出てきたって、ホラー映画を嫌いな人が見たら免疫力は下がりますよ。免疫力というのはストレスが生じた瞬間にスコーンと下がりますから。反対にリラックスしていたり、楽しい気分の時に免疫力は上がる。だから、ホラー映画と動物が好きな人が動物ホラーを見たら、免疫力は上がるかもしれないですね。 あと、「緊張と弛緩が得られる」という点では、ホラー映画はリラクゼーションに使えるかもしれません。ホラー映画って、怖いシーンの前に大体“予兆”があるでしょう?

──ありますね。BGMが、急におどろおどろしくなったり。

西脇 その時に大抵の人は「怖い思いをさせられる」と危険を察知して、心身共に緊張状態に入るわけですよ。それで怖い思いをさせられて、「あー怖かった」と緊張から一気に解放され、今度は弛緩状態になる。この緊張と弛緩のリズムは、実は人間がリラックスするための基本でもあるんです。

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