サイゾーpremium  > 特集2  > 【電通】に軽視される雑誌メディア クライアント主義の弊害
第2特集
電通と芸能界の癒着【6】

「全然クリエイティブじゃない!」横暴な電通のクライアント第一主義の弊害

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リクルート社の「ホットペッパー」CM。芸能人も使わず、毎回電通のクリエイティブの高さを感じさせられてます!

 電通を介して広告を発注する……その先には当然、掲載媒体の存在がある。電通の仕事と一言に言っても、テレビCMに限らず、ラジオ、インターネット、雑誌、イベント会場などなど、その取り扱いメディアは多岐にわたる。その中で今、最も手荒な扱いを受けているのが小誌を含む、雑誌メディアだ。

「ご存知のとおり、電通本体の営業マンはクライアント第一主義。お金をもらって広告を掲載する我々メディアサイドには、発言権なんてないに等しいんですよ。その上、電通はクライアントと芸能事務所、メディアの真ん中に立って威張っているだけで、相当な制作費を抜いていきますからね。実はウチの雑誌では、たまに『あえて電通は噛ませずにタイアップしましょう』と、企業と直接やり取りすることがあるんです。というのも、電通を噛ませるのと噛ませないのとで、差し引かれる分を考えると2~3倍は費用が変わることもあるんです」(某雑誌編集者・D氏)

 クライアントから"広告宣伝費"と割当てられた費用に関して、その配分は電通による裁量が大きい。となると、メディア側にしてみれば、その広告収入を電通の担当営業に左右されているようなもの。当然、立場は弱い。

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