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第1特集
学者、ジャーナリストが注目する宗教団体

「やや日刊カルト新聞」主筆の要チェック宗教団体――実はピンチ!? 幸福の科学先鋭化の可能性

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[「やや日刊カルト新聞」主筆]
藤倉善郎(ふじくら・よしろう)
ジャーナリスト、各種カルト団体の動きを報じるウェブニュースサイト「やや日刊カルト新聞」主筆。著書に『「カルト宗教」取材したらこうだった』(宝島社新書)がある。目下、新潮社と共に、幸福の科学より訴訟を予告されている最中。

目が離せない団体【3】

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今回の選挙でも張り切っていた幸福実現党。今後も信者の心をつかみ続けられるのか?

幸福の科学
[注目の理由]
海外布教も熱心に行うようになっている幸福の科学。ただし国内では財務状況がやや厳しくなってきているとも噂され、今年初頭にはお布施目標達成キャンペーンも行われた。政党活動にも資金がかかる中、信者数が減少しているという話もあり、焦りを感じているのかもしれない。


 今はどこの新宗教団体も、信者数は全体的に減っているといわれています。若い人は長く信者であり続けるし、勧誘で多少なりとも信者を増やせますが、そういう人が減れば、当然お金の面でも苦しくなってくる。

 基本的に宗教団体は、カルトにしてもそれ以外にしても、その財務状況はわかりません。公益法人なのでそれがわからないこと自体が問題なのですが、わからないなりに見ていても、例えば幸福の科学は威勢がいいように見えて財政が悪化しているという話が至る所から聞かれます。今年の2月には、「3月末までに今年1年分のお布施目標を達成しろ」という「救国植福」キャンペーンを展開しましたが、そんなことはこれまでなかっただけに、相当カネに困っているのでは、と噂されました。「近く、職員の大量リストラが行われる」というタレコミなどもある。ここ数年は海外伝道に力を入れていて、ハワイを皮切りに、インド、ブラジル、そしてウガンダなど世界各地で布教を行っています。でも新興国の一般人をたくさん集めたところで、日本円にしたら大したお金が入ってくるわけではなく、むしろ現地での寄付や建物の建設、人件費などを考えれば赤字でしょう。

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