サイゾーpremium  > インタビュー  > 【岡本健太郎】猟師兼マンガ家の実像
インタビュー
マンガ『山賊ダイアリー』はこうして生まれた!

【岡本健太郎】収入なし、ボランティアでの害獣駆除、ナイーブな倫理……現代を生きる猟師の実像

+お気に入りに追加

──今、マンガ好きの間で、猟師兼マンガ家の著者による『山賊ダイアリー』(講談社)という作品が注目を集めている。そこで、マンガには描けない“猟師の本音”を聞いてみた!

1301_okamoato.jpg
(写真/三浦太輔 go relax E more)

 自分の手で獲物を狩り、食べる。そんなサバイバル生活は、昔からバラエティ番組の格好の題材だ。だが、テレビショーのように一時的にでなく、実際に猟師として生きているマンガ家がいる。「イブニング」で連載中の『山賊ダイアリー』(共に講談社)の著者、岡本健太郎氏だ。『山賊ダイアリー』では、食材として比較的なじみ深いイノシシから普通は食べないカラスまで、さまざまな獲物を罠や狩猟銃で狩って食べる様子などが描かれている。しかしなぜ、現代で猟師という生き方を選んだのか。

「子どもの頃、近所にいた猟師のおじいさんの影響で、マンガ家になってからも猟師への憧れはありました。あるとき、猟師生活をマンガにしたら面白いんじゃないかと考えて、猟師兼マンガ家という道を選ぶことにしたんです」

 マンガを読むと、自分で獲物を仕留めてそれを食べるという生活はなんだか楽しそうで、自分も猟師になってみたいと思えてくる。とはいえ、実際猟師として生計を立てるなんて可能なのだろうか?

「猟での収入を当てにしている人はあまりいないですね。1年に3カ月程度の猟期で50~60頭獲物を獲って、何百万円も稼ぐ人もいますが、獲れなかったら収入は0ですから。結果的に猟で暮らしている人でも、猟期以外は農業をして暮らしている人が大半です」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ