どんなに立派なお言葉も、決して素直に受け取らない卑屈家が2人。そのこじれた思考に、偉人たちの格言を浴びせてみると……?
今月の格言
「教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分のなかに残るものをいう。」
アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein)
1879年、ドイツ生まれ。特殊相対性理論、一般相対性理論などを提唱し、“現代物理学の父”と呼ばれる物理学者。1955年没。
小 奇跡的に半年続いているこの連載、今回はアインシュタインの「教育とは、学校で習ったすべてのことを忘れてしまった後に、自分のなかに残るものをいう。」という格言に文句をつけますよ。
高 いや~、アインシュタイン様がおっしゃることなら正しいんじゃないですか? ツイッターのアインシュタインbotのフォロワーの多さからもわかる通り、やっぱりアインシュタインの言うことを支持する人が多いってことでしょ! で、これってどういう意味なの?「イイクニ作ろう鎌倉幕府って何年にできたんだっけ? 頼朝が開いたんだっけ? あー全部忘れてる~! 今残ってるものといえばこの漠然とした敗北感!」……みたいなこと?
小 絶対そうじゃないです! 本来の教育とは、集団で勉強させたり運動させたりして協調性を培わせながら、卒業後に必要な社会性を備えさせることである……って意味じゃ?
高 なるほどね! さては、小明ちゃんもアインシュタインbotをフォローしているね?
小 してないです。
高 ところで、小明ちゃんはどんな学校生活を送ってたんですか?
小 中学は田舎ヤンキーが溢れてるところで、ベランダの掃除中に屋上からヤンキーの唾が雨のように降ってきたり、便器にタバコが詰まってたりで……高校も体育祭とか文化祭とかの集団行動は欠席ばっかりだったんで、学んだことといえば……孤独?
高 ここにいたね、教育の失敗例が。恨んでる?
小 そりゃ恨んでますよ! ずっと「なんでできないの!?」って言われ続けて、ため息つかれて、自己嫌悪癖が抜けないですもん!