サイゾーpremium  > 特集  > IT  > 業界の裏側から徹底比較! 本当に使える【電書リーダー】

──ここでは、現在日本で発売されている電子書籍リーダーを、関連業界側の評価から比較してみた。

【チャートの内容】
マスコミ支持……各雑誌、ネット上に掲載されている記事の好意度
マイノリティ書籍……「宗教」「BL」「アダルト」など、一般書籍ではないコンテンツの販売状況
店頭販売……各家電量販店に問い合わせ、どれくらい販売されているかを判定
出版業界……各ストアに電子書籍を卸す出版社からの好意度を判定
サポートセンター……各サポートセンターに問い合わせ、その対応の良さを評価

【グーグル】
「Nexus 7」
重さ:340g/バッテリー:8時間/カラー:4c/価格:1万9800円/画面の大きさ:7インチ/wifi対応:可

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■とにかくコンテンツがない!

 グーグルがASUSと共同で開発したタブレット端末。10月2日の発売以降、電子書籍の黒船として話題をさらっている。タブレット端末ながら、競合よりも3~4割安い1万9800円という価格も魅力的だろう。

 ここまで価格を下げることを可能にした理由は、グーグルのコンテンツサイト「グーグルプレイ」から購入することを前提としているから。しかし、日本語書籍の品揃えは圧倒的に少なく、とても実用的とは言い難い。この使いづらさについてサポートセンターに問い合わせたところ「そういった細かい部分については把握していない」という回答が。電子書籍端末として考えているユーザーにとっては、全然細かいことではないはずだが……。

【アップル】
「iPad」
重さ:652g/バッテリー:10時間/カラー:4c/価格:4万2800円~/画面の大きさ:9.7インチ/wifi対応:可

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■圧倒的な売り上げで王者の貫禄

 世界で最も売れているタブレットだけに、サポートセンターに問い合わせてみても紳士的な素晴らしい対応。もちろん、売り場の占有面積も圧倒的だ。ただ、電子書籍端末としてネックとなるのは、その重さ。しかし「ソファーで読んだり、通勤電車の中で立って読む分には問題ありません。ベッドで寝転がりながら持つと、やや使いづらいですね」とサポート担当者。

 苦言を呈すとすれば、ストアのやる気のなさ。ほかの端末と同様に、専用ストアである「iBooks」を用意しているものの、日本語書籍は取り扱っておらず、当面そのつもりもないようだ。しかし、ガラパゴスストアやReader Storeなど各店がiOSに対応しているので、悠々自適に書籍を選ぶことができる。

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