本年11月号(10月18日発売)の100~101ページ「小西克哉×武田一顯 誰も語らない尖閣諸島の暗部を激論!」と題した記事で、制作過程におけるミスにより、誤った文章が掲載されてしまったことを謹んでご報告させていただきます。以下、正しい文面を掲載いたします。
1)100ページ 1段目10行目~2段目8行目
武田 確かにかなりマズい状況でしょう。中国の尖閣諸島に対する立場って、政府が国有化する前も今も、日中国交正常化のときの田中角栄・周恩来会談から変わってないですよ。公開された公文書からは削除されてるけど、中国側のの当局者によると、その席上で周恩来が「尖閣は放っておこう」と提案して、田中も「そうしよう」と同意したといわれている。つまり「領土問題はある」という暗黙の了解がなされる一方で、日本による尖閣の実効支配を黙認した72年以来、ずっと同じなんです。
2)101ページ 2段目10行目~14行目
武田 少なくとも田中角栄の日中国交正常化や、福田赳夫の日中平和友好条約や大平正芳の対中ODAなんかを見ると、当時の自民党は、日中戦争に対する罪の意識を持ちつつ、日本の将来のことを周到に考えて対中政策を進めていましたよね。
3)101ページ 2段目23行目~26行目
武田 72年に棚上げすることでお互いに合意して、中国側が事実上日本の実効支配を認めた。そこに日本が「国有化」という形で手を出した以上、中国政府は態度を崩せない。
4)101ページ 3段目15行目~24行目
武田 反日デモで工場が破壊されたパナソニックって「改革開放をやらない者は誰でも失脚する」とまで言った鄧小平が松下幸之助に「中国の近代化を手伝ってくれ」と頭を下げたことが縁で中国に進出したんです。そして胡錦濤や温家宝はその改革開放、そして「発展しないことには中国は終わってしまう」という自主創新の精神を受け継いでいる。
読者の皆様方には不正確な記事を提供したことを深くお詫び申し上げます。
サイゾー編集部