『自称霊能者に支配された561日』(廣済堂新書)
除霊に放射能除去、波動技術の提供……企業だけでなく、国の公的機関からも頼られる(!)霊能力者が存在している。そんな国家級能力者である吉濱勉氏に、今や無節操となっている霊能業界の実態を聞いた。
──早速ですが、吉濱さんの肩書は霊能力者になるんでしょうか?
吉濱 僕は、肩書としては“民間療法者”なんです。まあ、言ってしまえば医師免許を持っていないのに施術行為をする不届き者(笑)。信じるか否かはお任せしますが、主な施術方法としては「気」を使います。世間一般的に言えば「気功」、宗教で言えば「手かざし」、あとは「ハンドエネルギーヒーリング」とも言われますね。ただ、肉体の病気に関する癒しはほぼやっていません。“精神的な病”を主軸に置いているので。例えば、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の癒しなどは代表的。ほかにも、アスペルガーや多動性障害といった発達障害に対する療育への取り組みにも力を入れています。
それから、僕は霊能力を持っていたことがきっかけで、陰陽道を勉強して。その能力で、浄念・浄霊といった活動と、大学や国の機関で波動技術の開発および、波動エネルギー、フリーエネルギー開発のアドバイス、そして、会社のコンサルティングなども行っているんですよ。