どんなに立派なお言葉も、決して素直に受け取らない卑屈家が2人。そのこじれた思考に、偉人たちの格言を浴びせてみると……?
今月の格言
「自分で薪を割れ、二重に温まる。」
ヘンリー・フォード(Henry Ford)
1863年、アメリカ合衆国生まれ。フォード・モーター創業者。自動車の大量生産方式を世界で初めて開発し、その普及に大きく貢献した。1947年没。
小 今回はヘンリー・フォードさんの「自分で薪を割れ、二重に温まる」っていう格言なんですが……薪って割ったことあります?
高 昔、キャンプファイヤーで割ったことありますね。さすがに40代の僕の年齢でも、家庭での使用は間に合わなかったので、残念ながらライフではなくレクリエーションとして割らせていただきました。
小 都会の子は特にキャンプとかのレジャーで、体験してるかしてないかって感じですよね。
高 意味としては、「薪を自分で割れば、燃やす以外にももう1回温まるから一石二鳥ですよ」ってことだと思うんですけど……温まるには温まるんですよ。でも逆によ? 暑くて温まりたくない場合はどうなの?って思いませんか? 例えば「自分で保冷剤を持ってこい」って場合です。その保冷剤を持ってくる動きによって、余計暑くなっちゃうってことはないですか? 温まるって目的なら動けばいいんだけど、冷やしたい時はどうしたらいいんですか? 冷えませんよね? 体は、動けば冷えるわけじゃないんだから。だからこれは、たまたま温かいっていう、温暖トリックですよ。
小 うわぁーへりくつだぁー。