サイゾーpremium  > ニュース  > 社会  > 【社会】消費税増税に猛進する野田首相と相棒が背負った"議員殺し"の過去

危険を伴う、猪突猛進ぶり

「政治生命を懸ける」とぶち上げ、消費税増税実現に向けて邁進する野田首相。野党にすり寄るために内閣改造をし、反対勢力である小沢グループを切り捨てることも厭わない姿勢だ。だが、この姿勢が党内でイマイチ支持を得られていないのは、冷静さを欠いて猛進したために犯した大失態が、過去にあるからではないかといわれている──。

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「ドラマ『おれは男だ!』(1971~72年)の主演だったイケイケどんどんの森田健作・千葉県知事みたいなノリ」(民主党議員)だという。

「乾坤一擲。一期一会のつもりで説明したいと思います」

 野田佳彦首相は、5月30日の小沢一郎・民主党元代表との会談を前に、こんな四文字熟語を並べて自らの心境を明かした。「乾坤一擲」。辞書をひもとけば、「天下を賭けて博打(ばくち)のサイコロを投げる」の意味。悲願の消費税増税を成し遂げるため、猛反発する小沢氏との決戦の火蓋を切ろうという心意気を表したものだが、その舞台を博打に例えてしまうあたりが、この人らしい。しかも「一期一会」。もう二度と会うことはないと宣言したものと受け止められたが、当の会談が決裂すると、輿石東幹事長に諭され、2度目の小沢会談も行われた。もちろん、結果は決裂。「なんでこうも、ひと言ひと言、わざとらしいんだ」。こんなぼやきが、首相の番記者たちから多くなってきた。大手紙の政治部デスクが首相の心境を明かす。

「6月下旬の国会会期末を控え、野田さんは消費税増税法案の成立に向けて文字通りの“命懸け”モードに入っています。側近議員に『消費増税しなけりゃ、首相になった意味がない。成立のためなら、首相のイスだってこだわらない』と漏らしているようで、自民党の谷垣禎一総裁が賛成してくれるなら、首相の座を渡してもいいとまで思い詰めています。消費税増税の立役者として歴史に名を残せば、あとは討ち死にしたっていい、という幕末の志士みたいな気分なんです」

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