──各企業に大きな影響力を持つ大銀行。当の彼らの会社としての状況はどうなのか? あらためて整理してみた。
三菱東京UFJ銀行
設立:1919年(三菱銀行)
本社所在地:東京都千代田区
頭取:平野信行
経常収益:4兆5289億3300万円(連結/11年度)
資本金:1兆7119億円
従業員:3万4797人
支店数:773
三菱東京UFJ信託銀行などを傘下に持つ三菱東京フィナンシャルグループの中核を占める。96年の三菱銀行と東京銀行の合併(東京三菱銀行)、02年の三和銀行と東海銀行の合併(UFJ銀行)を経て、06年に2行の合併によって誕生した。08年には、みずほ銀行と同様に合併に伴う勘定系システムの刷新で、障害を起こしている。4月1日付けで副頭取だった平野信行氏が頭取に昇格し、経営陣の若返りをはかる。海外経験豊富な平野氏のもと、海外展開を加速させると打ち出した。
三井住友銀行
設立:1876年(三井銀行)
本社所在地:東京都千代田区
頭取:國部毅
経常収益:2兆1087億2400万円
資本金:1兆7709億円
従業員:2万3121人
支店数:434箇所(国内)
三井住友カードやSMBC証券を傘下に収める三井住友フィナンシャルグループの中核。90年に三井銀行が太陽神戸銀行を合併、さくら銀行が誕生する。合併直後は好業績を挙げたが、その後落ち込みが目立ち、99年に住友銀行との全面提携を開始。01年に合併が完了した。03年にはわかしお銀行と合併し、現在の形になった。09年には、シティグループから日興コーディアル証券を買収する一方で、これをきっかけに、業績が低下し続けていた大和証券との合弁を解消している。