──業界3位の強みを活かして戦うソフトバンクモバイルと、その猛追を受けるドコモ・auの2社。それぞれの広告は、どれくらい世間に”効いている”のか? 関連・影響の反映される5分野のデータから比較してみた。
【通信キャリア名】
『白戸家のお父さんのヒミツ』(ソフトバンククリエイティブ)
■ソフトバンクモバイル
(ソフトバンク)
2012年2月末で業界シェア21.9%を占める、業界第3位企業。06年の参入以来、賛否両論を引き受けながら市場を揺るがせ続けている。
■NTTドコモ
2012年2月末で業界シェア46.28%を占める、業界首位企業。今期は通信障害がたび重なるなど、品質の信頼がいささか揺らぎつつある。
■au(KDDI)
2012年2月末で業界シェア26.8%を占める、業界第2位企業。11年はiPhone 4Sを発売し、ソフトバンクの牙城を崩せるか、期待が高まった。
【1】広告宣伝費
■ソフトバンク【◎】
ソフトバンクモバイルとしては、「単独広告宣伝費上位500社」中17位(約204.9億)。実は広告宣伝費自体は、ほかキャリア2社よりはるかに少ない。そのわりにあれだけ話題になっているのだから、戦略勝ちであろう。
■NTTドコモ【△】
「単独広告宣伝費上位500社」中4位(約338.5億)。ゼロ年代に入って以降、初の3社中1位である。ドコモ自体の広告宣伝費が10年度に高騰したわけではなく、ほか2社が漸減しているため、とみるのが妥当。
■au(KDDI)【×】
「単独広告宣伝費上位500社」中8位(約270.2億)。ソフトバンクより70億円以上も注ぎ込んでいるにもかかわらず、CMの印象が薄いのはなぜ……? 金額は◯だが、戦略は×と言わざるを得ない。