──芸能活動に支障を来すことを恐れ、芸能人が宗教やスピリチュアルについて大っぴらに語ることは少ない。しかし、吉田豪の手にかかれば、自伝やエッセイから彼らの秘密が透けて見えてきて......。
吉田 豪氏。
芸能界のタブーといえば宗教関係、特に創価学会でしょうか。まずは、カミングアウトしていないけどバレバレな一冊から。
WINKの『Twinkle Angels』【1】。2人がそれぞれ好きな人に会いに行く「あこがれ対談」というコーナーがあるんです。さっちんは坂口良子という普通のチョイスなんですが、相田翔子が選んだのがバリバリの学会員・岸本加世子なんですよ。翔子が「お会いするのはこの日が初めて」とか言ってるわりに、岸本加世子の発言がヘンなんですね。たとえばまだ翔子に会う前、「すごく新鮮な人たちだなって思って、知り合いになれたらいいなって。(略)それで、面識もないのに突然(翔子がツアーで滞在中の)ホテルに電話してね(笑)。普通そういうことってないでしょう?」って、ないよ(笑)。果ては、「この間ね、お母さまともお電話で30分くらいしゃべっちゃったの」とか......あれ、知り合いでもないのに、なんで母親と? おそらく婦人部のつながりがあったんでしょう。なぜ翔子のほうが芸能界でサバイブできたのかという勝因が、この人選に見えてきますね。