(写真/三浦太輔 go relax E more)
近年、女装家やおねえタレントの活躍と比例するように、世界最大級のゲイタウン・新宿二丁目がメディアで取り上げられる機会が増えている。2011年のクリスマスイブには、『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)でも大々的に特集された。その放送の中で、ミッツ・マングローブ氏が「(緊張して背筋が)『ピッ』となる」と尊敬の念を表していた人物が、古き良き昭和の匂いを漂わせる老舗ゲイバー『洋チャンち』のママである御年75歳の洋ちゃん。俳優の西田敏行やデヴィ夫人といった有名人も同店を訪れるなど、多くの人から愛されている名物ママだ。洋ちゃんは、66年に新宿のゴールデン街で店を構え、73年に二丁目へと居を移した。今のようにゲイだとオープンにできない時代を生き抜いてきた洋ちゃんに、長年見続けてきた二丁目の歴史を聞いた。