──CM業界では、2011年、"AKBバブル"の恩恵にすがるべく、実に、計50社以上の企業が彼女たちの起用に踏み切っている。しかし、彼女たちの"集客力"に食いついた登録者数命のIT企業には、影のある企業も多いようで……?
11年12月、「AKB48新戦略発表会」と題した記者会見が突如行われ、AKB48グループ全面協力によるGoogle+の"活性化"タイアップが発表された。(c) AKS
2011年のエンターテインメント業界は、長引く不景気に加え、東日本大震災で生まれた自粛ムードが追い打ちとなり、全体的に停滞した1年であった。そんな中、唯一の勝ち組と言っても過言ではない活躍を見せたのが、AKB48(以下、AKB)だ。11年にリリースした5枚のシングルはすべてがミリオンセラーを達成。アーティスト別トータルセールスでは、女性グループ史上最高記録の約162億8000万円を叩き出し、次々にデビューさせた関連グループなども合わせると、グループ全体のパッケージビジネスだけで200億円を超える圧倒的な売り上げを記録した。