──シーズンが終了し、契約更改を迎えるプロ野球。この時期になると、選手の年俸や去就が話題になるが、新たな戦力を獲得すべく、球団スカウトたちの業務も本格化する。オモテには決して出ない、そんな彼ら裏方の仕事を覗いてみよう。
[ドラフト制度とは?]
「ドラフト」とは「選抜」の意。プロスポーツリーグにおいて、選手を各チームに振り分けるために行う会議のこと。リーグによって分配方式は異なるが、成績が下位のチームから順に獲得したい選手をひとりずつ指名していく「ウェーバー方式」が代表的。当該チームは、指名選手と独占的に入団交渉できる権利を得る。日本プロ野球のドラフト会議は、毎年11月に実施され、ウェーバー方式を部分的に採用している。
■地元密着で名古屋っ子を一本釣り
[ドラフト拒否率]11.7%
中日ドラゴンズ
[スカウトの傾向]
今季MVPに輝いた浅尾拓也をはじめ、地元密着傾向が顕著な中日。「監督次第で変動はあるが、野手の上位指名が多いのが特徴」(小関氏)というスカウティングが、監督交代でどう変わるかに注目が集まる。