トップを独走する視聴率で、事業を操る
極端な制作費削減のしわ寄せは、外注先にきている場合があり、ブラック企業化させているかも?
■生存度第1位
フジテレビ
【企業データ】
[正式名称]株式会社フジ・メディア・ホールディングス
[本社所在地]東京都港区台場2-4-8
[代表者]代表取締役社長 豊田皓
[設立]1957年11月18日(2008年10月1日持株会社化)
[従業員数]5883人
(平成23年3月31日現在。子会社を含めた数)
[売上高営業利益率]4.5%(平成23年3月期)
[総資産経常利益率]4.0%(平成23年3月期)
[自己資本比率]63.1%(平成23年3月期)
【事業構成】
放送事業(テレビとラジオ)、制作事業(放送番組の企画制作など)、映像音楽事業(オーディオ・ビデオソフトなどの製造販売、音楽著作権管理など)、生活情報事業(通信販売、新聞発行など)、広告事業など
■放送事業で利益を得つつ、放送外収入も順調に伸びる
ゴールデン、プライム、全日の3枠で7期連続視聴率トップとなったフジテレビ。放送事業による売上は前期比-0.2%と引き続き減少しているが、制作費が前期を下回り(前期比3.0%)、経費削減により利益は前年同期比0.3%の増加となった。さらに総資産経常利益4.0%と、堅調な放送事業のソフト力を使い、映像・音楽事業やイベント事業など多角的に展開する放送外事業も順調に利益を出している様子。なかでも、サンケイリビングやディノスなどの生活情報事業は売上高で放送事業に次ぐ全体の19.4%を占め、1266億5千9百万円を売り上げる。一番安定した局だといえる。
※単位:百万円(以降同)