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『タッチ』歌手のシネフィルな一面

【岩崎良美】──"アンチ・クライスト"を植え付ける魔性の恋愛映画

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↑画像をクリックすると拡大します(写真/三浦太輔 go relax E more)

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『キック・アス』の好演で世界中から注目を浴びたクロエ・グレース・モレッツ。本誌(2011年1月号)にも登場してくれた彼女がアクロバティックなヒット・ガールから一転、もの静かな吸血鬼の少女アビーに変身した『モールス』は、イジメられっ子の少年オーウェンとの初恋模様を描いた"スリラー"だ。"初恋"と"スリラー"──一見そぐわないこのテーマを掲げた同作の本質を探るべく、今回本誌が白羽の矢を立てたのは歌手・岩崎良美。アニメ『タッチ』の主題歌をはじめとする女心の機微を描いた歌を歌い続け、さらに10月には結婚したばかり! 現在幸せの絶頂にいる彼女なら、本作の恋愛部分にもフォーカスしたコメントがもらえるのではないか、そう踏んで取材に臨んだのだが、しかし彼女が口にしたのは"アンチ・クライスト"だった。

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