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「デジタルデバイド」は今や懐かしのワードとなったが、ここにきて、インターネットの利用をめぐる新たな格差の誕生が懸念されている。フェイスブックやグーグルプラスなどのソーシャルメディアによって生じる「ソーシャルデバイド」とはどんなものだろうか。

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「はやってるから」と登録してみても、きちんと使えなければ宝の持ちぐされ。

 デジタルデバイドという言葉を覚えているだろうか?

 1990年代、インターネットが普及し始めた頃の流行語だ。当時はまだパソコンのインターフェイスもこなれておらず、ウェブのサービスも決して使いやすくはなかった。だからパソコンのアプリケーションやウェブのサービスを使いこなすためには、かなりのスキルが必要だった。またパソコンの価格は高く、ネット回線の普及度にもかなり地域によって差があった。こうしたことから、ITを活用するためには、「金銭的な余裕」「利便性の高い都会に住んでいること」「一定度のスキル」といった条件が課せられていた。この条件が情報格差となり、さらにそれが経済的格差へと結びつくのではないかというのが、当時のデジタルデバイド(デジタルによる分断)論である。

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