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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第43回

「反グローバリズムデモが世界席巻」? 勘違いも甚だしい報道の甘言

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──激変するITビジネス&カルチャーの深層を抉る!

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知らぬは日本の参加者ばかりなり​ 「東京を占拠する」前にやれることはまだあったはずだ。

 米ウォール街におけるデモからの派生で、世界中の若者が自分たちの置かれた環境に異議を唱えだした……と報道されているが、果たして本当だろうか? 反グローバリゼーションを唱える参加者たちは、現在の世界の構造を本当にわかっているのか、疑義を呈す。

「ウォール街占拠(オキュパイ)デモ」が各国に波及し、世界を一周していると報じられている。本当だろうか?

 アメリカのウォール街やローマ、パリなどの欧米諸国で盛り上がったのは事実だ。ローマでは数万人がデモに参加し、暴動にまで発展して銀行が略奪されるなどの騒ぎになった。ウォール街でも数千人が参加し、逮捕者を多数出している。

 日本ではどうか。朝日新聞の10月15日の記事にはこうある。

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