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CYZO×PLANETS 月刊カルチャー時評第18回──【ANIMATION編】

映画化も決定した『TIGER&BUNNY』が日本の「貧しいアニメ」の伝統を更新する!?

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──大人も楽しめる日本のハイクオリティ・サブカルチャーのひとつ、アニメーション。日々進化し続ける技術と想像力に、どうついていったらいいのだろうか……。アニメの真の魅力を浮き彫りにする新批評。

2011年12月号 ANIMATIONクロスレビュー

■腐女子からアメコミ好きまで熱狂!

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『TIGER&BUNNY』
監督/さとうけいいち
脚本/西田征史
原作・制作/サンライズ
キャラクター原案/桂正和
放映/MBS系にて4月から9月
特殊能力者"NEXT"がスポンサーとの契約のもと、その能力でスーパーヒーローとして活躍する都市。ベテランヒーロー鏑木・T・虎徹(ワイルドタイガー)は、新たに所属した企業で、正反対の性格のバーナビー・ブルックスJr.(愛称バニー)とコンビを組むが……。実在の企業とのタイアップの取り込みも話題になった、腐女子激萌えの1作。

【ライター・有田評】
★★★★★★★★★☆
今年最大のダークホースだったかも
ターゲットが今ひとつ不明瞭な、よくある特撮オマージュ系アニメかと思いきや、うまい具合にスポンサーとキャラをマッチングさせた擬人化キャラ的なネタ要素を内包しつつ、海外サスペンスを意識したわかりやすくも先が気になるドラマ作りが秀逸。オタクからライトなアニメファン、はては腐女子まで手広くカバーし、作品の広がりを感じさせる仕上がりだが、本作が深夜枠になる辺りに今のアニメ業界の限界が感じられてしまい、残念でもある。

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