(写真/山本宏樹)
元公明党書記長(現在の幹事長)である矢野絢也氏が、上梓した『乱脈経理 創価学会vs国税庁の暗闘ドキュメント』(講談社)で、歴史に埋もれた政治の闇を白日の下にさらした狙いはなんなのか? 矢野氏に聞いた。
──本書の執筆を決断された、一番大きな理由をお聞かせください。
矢野絢也氏(以下、矢野) やはり、手帖に書かれていること【ボックス欄参照】を歴史に残しておかなければという気持ちですね。縁あって(公明)党の書記長として(創価)学会の中枢にかかわり、日本の政治史に多少なりとも触れた人生でもありますので、そうしてかかわったことについては後世のために残そうと。もちろん、物事は多面的に見るべきですから、別の見方もあるかもしれません。
──当時の学会の乱脈経営と国税調査について矢野さんは過去にも著書などで言及されてきましたが、ここまで全容が表に出るのは初めてかと思います。