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連載
神保哲生×宮台真司 「マル激 TALK ON DEMAND」 第59回

野田政権が掲げるべき増税の対価と日本の未来像【前編】

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ビデオジャーナリストと社会学者が紡ぐ、ネットの新境地

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今月のゲスト
青木理[ジャーナリスト]×萱野稔人[哲学者]

──9月2日に野田政権が発足したが、これまで各政権が抱えていた財政赤字や社会保障の問題に加え、震災の復興問題も重くのしかかるも、それらに明るい見通しは立っていない。さらに、世界各国で危惧されている金融破綻が追い討ちをかけ、日本経済の不透明さは増すばかりだ。そんな中「そもそも日本社会は終わっている」と言い放つ社会学者・宮台真司氏は"市民主導による政治"を根底問題の解決に掲げているが、日本政府が行うべき施策はどこにあるのだろうか? 本誌連載陣のひとり、哲学者・萱野稔人氏とジャーナリスト・青木理氏とともに、野田政権が抱える問題と日本の政治の現状について考えてみたい。

神保 今回はジャーナリスト・青木理さんと、哲学者・萱野稔人さんのお2人を招き、新しく発足した野田政権を引き合いに、日本の政治の現状について議論をしたいと思います。メディア報道を見る限り、世間一般の受け止め方は好意的な印象ですが、僕自身はこれで政権交代の意義は「終わったな」との印象で受け止めています。なんのための政権交代だったのか、わからなくなったという意味です。

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